網地島駐在員初めての網地島周回コース

24時間耐久レースを前にしてトレーニングがてらの今までからするとチョット長めのツーリング。海のコンディションは台風の余波が残り多少うねりは在るものの、波風共に概ね良好。

長渡港から出発する網地までの北周りコース(青いライン)の桑折浜から先は今回が初めてのコース。

佐渡島の間を抜け浜伝いに進むと、桑折浜以降は岸に荒々しく豪快な断崖が続き、透明度の高い浅瀬には洗岩や干出岩の根が点在して飽きる事がない。動力付の船とは違い、相当浅い水深の所まで岸に近づけるので、いつも沖から見慣れていた場所も新鮮に見えてくる。

波浪予報のシュミレーションからすると夕刻まで安定しているとの事で、景色を眺めながらゆっくり進んだ。


塩吹崎を越えた付近から風は岬に遮られピタッと止み、凪の海中にはウニや鮑が手に取るように見え、岸の斜面にはハマギクが一斉に咲き誇っていた。

釜ヶ崎を越え網地白浜に接岸し、林氏と合流。

一休みして一緒に南回りのコースへ再スタート。立ヶ崎先を越えても岬は南東の風を遮るため波も小さく、岸伝いの岩の間を2艇はぬうように進む。
浪入田浜を越え石堂の浜沖付近で林氏は時間の都合でUターンし、網地白浜に向け帰路につく。

この辺から島伝いに回り込んだ風がやや強くなるが、私はアレの写真を撮りたいのでそのまま先を目指した。

長渡と網地の丁度境にある杉の浜の近くに沖に向って大きな岩が三つ並び、その奥にアレはある。
これが目的のアレなのですが、網地島唯一のトンネルなのです。
入り口出口とも水深が低いので干潮の時は通れないかもしれないが、幅と高さはカヤックが通り抜けるに充分なスペース。

ここまで進んでくると出発した長渡までの距離は残りは3Km程となり、網地浜に引き返しても車がないので、そのまま進む事にした。

少し進んで行ったスズアミの浜には切り立った岩があり、それぞれの頂点の部分には左側から、鷹がとまっている格好、モアイ像の顔、犬の顔のようにも見える奇岩?が並んで見える。

更にそこをぬって進むと岸の岩場に見慣れたTさんらしき姿が。

気付かれないようにそっと近づき、やわらデカイ声で呼ぶと、多分驚いたんだろうが、それを隠しながら何気ない雰囲気を装い釣果をひけらかす。(敵もなかなかやるもんだ)

短い挨拶をして更に進む。
根組の浜まで1Km弱の距離まで来た付近から向かい風が少し強くなり始める。沖大根と中大根の間を通れば問題ないのだが、あえて中大根の狭い水路の間(写真の三角形の小山の直ぐ右側)を通る事にした。

(この場所は波が立つと入り口出口の両側から波が入り込み潮が早くなるので、それ程危険ではないが船外機付の船でも凪以外は通らない場所なのだ)

この場所を波が打ち寄せるタイミングを見計らいながら一気に抜ける。

向かい風を遮るものもなくなり、更に年中波が荒いドワメキ灯台を越えて出発地点まで行くコースは危険と思われるので、ゴール地点を根組の浜に変更する。これ以降は勝手知ったる浜が続くので、洗岩や暗岩の間をぬった最短コースで根組の浜にたどり着いた。

(いやいや面白かったけど、それにしても座りっぱなしだったので**が痛かった)